はじめまして。


BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。

コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。

花嫁の秘密 番外編 寝間着と誘惑の行方 2 [花嫁の秘密 番外編]

唇が少し触れただけで、身体中に快感が走り、抑えつけていたはずの欲望に一気に火がついた。
クリスはアンジェラから離れようとした。このままでは昨日のように泣かせてしまいそうだったからだ。

けれど離れた瞬間クリスの想いとは裏腹に、アンジェラはぎゅっとしがみついてきた。
アンジェラの驚いたような顔に、クリスも驚いたような顔を返した。実際驚いている。

アンジェラが首元に手を伸ばし、ゆるく結ばれているクラヴァットを外し始めた。緊張だろうか、手が小刻みに震えている。

クリスはアンジェラの意外な行動に戸惑った。
だが、どうすべきなのか分からず――情けない話だが――そのまま身を任せていた。

クラヴァットが化粧着同様、毛足の長い絨毯の上にするりと落ちた。

アンジェラの両手がクリスの逞しい胸板に滑り落ちて来た。そのまますっと撫でられ、クリスは小さくうめき身体を震わせた。

アンジェラはボタンに手を掛け、クリスを見上げた。少し伺うような表情にクリスは思わずアンジェラの手に自分の手を重ねた。一緒にボタンを外しながら、クリスは屈み込みアンジェラにキスをする。

今度は深く、じっくりと舌を使いアンジェラを味わう。
甘い――
ふっと鼻に抜けるココアの香り。

いつもハニーは甘い。
クリスがそんな事を思っている間に、アンジェラが肩に手を伸ばしシャツを脱がせていた。そして、直接肌になめらかな手が触れた。

「ハニー……」
クリスは熱に浮かされたような声を出し、愛しい妻の名を呼んだ。

アンジェラは筋肉の動きを確かめるように、手を胸から腹へと滑らせ、その下まで進ませた。

一体どういう事なのだろうか?
クリスは困惑していたが、それ以上に、アンジェラの行為が素晴らしく魅惑的でその場に縛りつけられているかのように動くことが出来なかった。

アンジェラの手がそっとズボンの上から膨らみを包み込んだ。
クリスは繊細な手の感触に過剰なくらい反応し小さく喘ぐ。

「ハニー」
妻の名を口にしたもの、それはこの行為をやめさせたいのか、このまま続けて欲しいのかクリス自身が自分に問うような口調だった。

アンジェラはなおも手を休めることなく、今度はズボンのボタンに手を掛けた。
クリスの身体に緊張が走る。
さすがにアンジェラにこんな事はさせられないと、その手を掴んだ。
アンジェラは驚いたように、クリスを見上げた。

「クリス、手を離して」
いつもよりも艶っぽい笑みを浮かべ、ゆっくり言葉を発すると、クリスの手を押しのけた。

いつのまにこんな表情をするようになったのだろうか?

もはやクリスはぽうっとしたままアンジェラの艶っぽい笑みを見つめるだけだ。身体の横で腕をだらりとさせ、なぜか分からないが一生懸命になっているアンジェラを見守ることしか出来ないでいた。

つづく


前へ<< >>次へ 


よろしければこちらをぽちっとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。