はじめまして。


BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。

コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。

ひとひらの絆 6 [ひとひらの絆]

「兄ちゃん」
この日も守は、容の部屋へ枕を持ってやって来た。
そしていつものように二人はぴったりと寄り添いベッドに横になる。

「兄ちゃん、触って」
これもいつものセリフだ。
容が守の股間に手を添える。
「んふっ、兄ちゃんの手温かい。ねぇ……兄ちゃん、もっとぎゅっとして」
守がかわいくおねだりする。
容が少し力を入れて、ぎゅっと握ってやると、守は何とも言えない気持ちよさそうな声を出した。
「兄ちゃん、ぎゅっぎゅして」
守の言うとおりにぎゅっぎゅっとしてやると、「あんっ、兄ちゃん、いっぱいしてー」と、更にねだった。
「守、気持ちいいのか?」容は嬉しそうに守に訊いた。
「うん…兄ちゃん。ぼく最近兄ちゃんに触られると、むずむずして、もっとぎゅってして欲しかったんだ」
守もそう言う年頃か……と容は思いつつ、守の股間をやわやわと揉み始めた。
「あんっ、兄ちゃん…兄ちゃん……」守がかわいく喘ぐ。
「守、ぎゅってするより気持ちいいだろ。でも、あまり声は出しちゃだめだぞ」
さすがに声が漏れてはまずい。
「うん、わかった。あっ…あ……気持ちいいよぉ」
守は言いつけどおりに小さな声で喘ぐ。

容は守のズボンとパンツを一緒にずらし、守に声を掛けた。
「このまま、もっと気持ちよくしてやるから、やばくなったらティッシュで押さえるんだぞ」
そう言ってベッド脇からティッシュを数枚取り守に渡した。
「やばくなったらって何?」まだ、射精未体験の守が訊く。
「守のおちんちんから、液体が出るからそれをティッシュで受け止めるんだ。気持ちよくなったら分かるから」
「おしっこの事?」
「ちょっと違うけど、そんな感覚だよ」
容が守のペニスを擦り始めた。いっちょ前にペニスは硬くなり、守は兄にされる行為に夢中になって喘いだ。それから間もなくして、守が出そうかもと報告した。
容は守の口元を押さえ、声を出させないようにした。
守は射精の瞬間、ちゃんとティッシュでほんの少しの精液を受け止めた。

「はぁ……はぁ…にいちゃん……でちゃった…ぼく、ビクンってなった…気持ちよかった、兄ちゃん好き」

守は容の腕の中で、満足そうにそのまま眠った。
容は守が寝たのを見計らって、手を洗う為に部屋を出た。
それと同時に、部屋の扉がパタンと閉まる音がした。
どこの部屋かは分からなかったが、二階にいるのは他には一葉しかいない――それでも、容は特に気にせず、手を洗いに階下へ降りた。

それ以来、守は時々「兄ちゃん、出してもいい?」とお願いするようになった。

*****

暫くして、容の家庭教師を務める男――堂林が家にやって来た。

当然勉強はしているふりだけで、適当にお喋りでもして時間を潰していた。
京子は必ずお茶とお菓子を持って部屋へやって来た。
もちろん、母親気分で当たり前の行為をしているだけだった――
堂林はいつもチラチラとそれとなく視線を送った。
目が合えば、あからさまに視線を逸らし、自分が相手に好意を寄せているというところをアピールした。

最初の一歩は容が時間になっても帰宅しないというベタな作戦だった。
もちろんそれはきっかけに過ぎず、その後は堂林の腕にかかっていた。

堂林が容の帰宅を待つ間、京子が相手をする。
もじもじしながら、頬を赤く染め、会話をぽつぽつと楽しむ。
京子はそんな堂林をかわいいと思っているようだった。
堂林は二十四歳、京子からすればまだまだ子供みたいなものだ。
しかし時折真剣な目で見つめられると、そこに男を感じる。
京子も徐々に堂林に興味を持ち始めた。

容の作戦は成功したのだ。
ただ、堂林が思いの外真剣な気持ちだと言う事だけが気がかりだった。

そして、容がこの作戦に気を取られている間に、思いもよらぬ出来事が起こっていた。

つづく


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