はじめまして。
BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。
コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。
裏・花嫁の秘密 1-5 [裏・花嫁の秘密]
エリックが自分を受け入れさせるために施す愛撫を、サミーは抵抗することなく受け入れていた。
なぜそんな気持ちになったのかは分からないが、どうやら身体は欲に素直に反応したようだ。
いよいよ抱く段になって、エリックがサミーの身体をうつ伏せにした。
サミーは抵抗した。
「暴れるな、いますぐ、よくしてやるから」
背中の醜い傷跡に唇を押し付け、そのまま一気にエリックが体内へ入りこんできた。
「んっ、はぁ……馬鹿、手加減しろっ…」
苦しさに喘ぎつつ、満たされた事への充足感が心の内に沁み渡っていく。
「お前にはそんなもの必要ない。久しぶりだ。しっかり満足させてやる」
エリックがゆっくりと動き始めた。焦らすように入口付近で動きを繰り返し、そして奥まで突き入れてくる。
久しぶりだと言ったエリックの言葉は、自分の事なのか、それとも僕のことを言っているのだろうか。
サミーの一瞬湧いた些細な疑問はエリックの動きに取り去られていった。
身体を密着させ耳の裏の窪みを舐められる。背筋に快感が走り、二人が繋がる個所がぎゅっと締まるのを感じた。締め付けられたエリックが低い呻き声を漏らす。
エリックはどうしてこうも弱い個所ばかりついてくるのだろうか。
ああ、そうか。
僕は世の中を知らない。決められた人としか関わりを持てなかった。けど、彼は違う。自由だ。
だから彼の巧みな愛撫を受けたものは多いのだろう。僕でさえ、こうして身体を開き受け入れているのだから。
エリックにはアンジェラと同じように不思議な魅力が備わっている。それは認めざるを得ないだろう。
チクリと甘い痛みが首筋に走る。
「やめろっ」
サミーは首筋に印をつけられたことに憤慨した。
エリックは気にする素振りもなく腰を動かし肩口にキスをする。
それから指で古傷をなぞり、そこに口づける。何度も何度も繰り返されるその行為に、例えようのない、愛情のようなものを感じるのは、気のせいだと思いたかった。
誰もこの傷を見ようとはしなかった。
まだ傷が癒えていない時でさえ、背中はベッドに押し付けられたままだった。
例えシーツに血が滲もうとも、彼は僕の顔を見ながらしか抱かなかった。彼は綺麗なものしか見ようとしなかった。
けど、醜いと言われたくなくて、その時はただ痛みに耐えた。
それなのに、エリックはその背ごと抱いてくれている。
サミーは強張る身体を緩め、エリックにその身をすべて委ねた。エリックがそれを感じ取り、より一層動きが激しくなった。
「従順なお前も悪くない」
意地悪く言うエリックに言い返すほどの余裕はなく、サミーはただ小さく喘ぎ声を漏らすだけだった。
大きな杭を差し込まれ動きを封じられ、もうこれ以上抗う気などないのにエリックは更にサミーをがんじがらめにする。
「俺でも感じられるんだな」
エリックが耳元で囁き、握り込んだサミーの昂りを弄ぶ。滴る蜜で滑る感触に、サミーの息が荒くなる。
感じている。おかしくなるほど。早く解放されたい。
「まだまだじっくりと楽しませてやる」
朦朧とする意識のなか、悪魔の声が聞こえた。
つづく
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なぜそんな気持ちになったのかは分からないが、どうやら身体は欲に素直に反応したようだ。
いよいよ抱く段になって、エリックがサミーの身体をうつ伏せにした。
サミーは抵抗した。
「暴れるな、いますぐ、よくしてやるから」
背中の醜い傷跡に唇を押し付け、そのまま一気にエリックが体内へ入りこんできた。
「んっ、はぁ……馬鹿、手加減しろっ…」
苦しさに喘ぎつつ、満たされた事への充足感が心の内に沁み渡っていく。
「お前にはそんなもの必要ない。久しぶりだ。しっかり満足させてやる」
エリックがゆっくりと動き始めた。焦らすように入口付近で動きを繰り返し、そして奥まで突き入れてくる。
久しぶりだと言ったエリックの言葉は、自分の事なのか、それとも僕のことを言っているのだろうか。
サミーの一瞬湧いた些細な疑問はエリックの動きに取り去られていった。
身体を密着させ耳の裏の窪みを舐められる。背筋に快感が走り、二人が繋がる個所がぎゅっと締まるのを感じた。締め付けられたエリックが低い呻き声を漏らす。
エリックはどうしてこうも弱い個所ばかりついてくるのだろうか。
ああ、そうか。
僕は世の中を知らない。決められた人としか関わりを持てなかった。けど、彼は違う。自由だ。
だから彼の巧みな愛撫を受けたものは多いのだろう。僕でさえ、こうして身体を開き受け入れているのだから。
エリックにはアンジェラと同じように不思議な魅力が備わっている。それは認めざるを得ないだろう。
チクリと甘い痛みが首筋に走る。
「やめろっ」
サミーは首筋に印をつけられたことに憤慨した。
エリックは気にする素振りもなく腰を動かし肩口にキスをする。
それから指で古傷をなぞり、そこに口づける。何度も何度も繰り返されるその行為に、例えようのない、愛情のようなものを感じるのは、気のせいだと思いたかった。
誰もこの傷を見ようとはしなかった。
まだ傷が癒えていない時でさえ、背中はベッドに押し付けられたままだった。
例えシーツに血が滲もうとも、彼は僕の顔を見ながらしか抱かなかった。彼は綺麗なものしか見ようとしなかった。
けど、醜いと言われたくなくて、その時はただ痛みに耐えた。
それなのに、エリックはその背ごと抱いてくれている。
サミーは強張る身体を緩め、エリックにその身をすべて委ねた。エリックがそれを感じ取り、より一層動きが激しくなった。
「従順なお前も悪くない」
意地悪く言うエリックに言い返すほどの余裕はなく、サミーはただ小さく喘ぎ声を漏らすだけだった。
大きな杭を差し込まれ動きを封じられ、もうこれ以上抗う気などないのにエリックは更にサミーをがんじがらめにする。
「俺でも感じられるんだな」
エリックが耳元で囁き、握り込んだサミーの昂りを弄ぶ。滴る蜜で滑る感触に、サミーの息が荒くなる。
感じている。おかしくなるほど。早く解放されたい。
「まだまだじっくりと楽しませてやる」
朦朧とする意識のなか、悪魔の声が聞こえた。
つづく
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2011-09-05 00:13
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