はじめまして。
BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。
コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。
好きとか言ってないし 4 [好きとか言ってないし]
「ぁああっ……んっ」
なんて声を出しやがる。
ユーリは慌てて陸の口を手で抑えつけた。
それでも素早く陸のズボンの前を開け、手を滑り込ませた。硬く膨らんだ部分は、男相手に感じているのだと証明している。
もしかして、『ブッチ』とやらは恋人なのか?すでにこの身体は男を知っているのか?
三十歳。上等だ。
「いい子にしてろ。ちゃんと気持ちよくしてやる」
陸の口に当てた手に、温かな吐息がかかる。
おそらく、口の中に呑みこまれた言葉は「いやだ」だろう。
ユーリは再び陸の唇を唇で塞いだ。
ズボンを下着ごとずらし、直接昂りに触れると、言葉とは裏腹にそこはしっかりと濡れていた。
嫌だという割には、感度が良すぎる。
ユーリは割れ目から滴る雫を親指の腹に擦り付け、そのまま手を上下させた。
陸が快感に身を反らせた。
握り締める手に強弱をつけ、ユーリは子供を甘やかす親の様に快感を与え続けた。唇を離しても、陸の口からは抵抗するような言葉は出て来ず、甘い喘ぎが洩れるだけだ。
どうやら、こうやって擦られるのは好きなようだな。
こうやってたっぷりとキスをするのも、相手を愛撫するのも久しぶりだった。
ハルはキスをされたがったが、ユーリはそれを避けた。薄々ハルの過度な気持ちに気付いていたからなのだろうか。
恋愛感情抜きの付き合いでしかないのに、必要以上にベタベタとするのはごめんだ。
だったら、いまこいつにしつこいくらいキスをしているのはどういう訳だ?
いままでの自分の考え方から程遠い行いにユーリは思わず顔を顰めた。
こいつとだって恋愛云々は全く関係ない。ただの欲望だ。それを満たすためにこのガキに圧し掛かってるだけで、一度やったらそれでお終いだ。
「やめないと、大声出す――」
陸が荒い呼吸の合間にやっと言葉を発した。
「それで凄んでるつもりか?お前の淫乱な身体は、もっと触ってくれと言ってるが?」
ユーリは手の動きを速めた。
「言ってないっ……やめっ、でる――」
「出せよ。お前のイク瞬間を見てやるから」
「もう、ほんとに……やめて――っ!」
その言葉を最後に、陸はユーリの手によって達した。
仰け反り震える身体をユーリは思わずぎゅっと抱きしめていた。
手の中で跳ねる分身が、勢いよく精を吐き出している。
何日分溜まっていたのかは知らないが、これだけ派手に飛ばすということは、随分と溜まっていたのだろう。
ユーリは手を止め、薄暗い室内に浮かび上がる陸の気だるげな顔を見下ろすと、無意識にキスをしていた。それは唇を素早く触れ合わせただけの、軽いものだった。
頭をあげ、もう一度陸の顔をゆったりと見下ろす。キスの名残でぽってりと腫れあがった陸の唇が、呼吸を整えようと小さく動いている。
「その顔いいな」
そう口走った自分にぎょっとした。
いままで面白がるような口調でしか言ったことのない言葉だった。それなのにいまは、愛しい相手に口にするような、優しい声音になっていた。
「帰らなきゃ――」
ぼんやりと上を見つめる陸の口から零れた言葉にカッとなった。
いまだかつて、俺の腕の中にいた奴が帰りたいなどと言った事はなかった。
帰すものか。
まだ俺はイっていない。
つづく
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なんて声を出しやがる。
ユーリは慌てて陸の口を手で抑えつけた。
それでも素早く陸のズボンの前を開け、手を滑り込ませた。硬く膨らんだ部分は、男相手に感じているのだと証明している。
もしかして、『ブッチ』とやらは恋人なのか?すでにこの身体は男を知っているのか?
三十歳。上等だ。
「いい子にしてろ。ちゃんと気持ちよくしてやる」
陸の口に当てた手に、温かな吐息がかかる。
おそらく、口の中に呑みこまれた言葉は「いやだ」だろう。
ユーリは再び陸の唇を唇で塞いだ。
ズボンを下着ごとずらし、直接昂りに触れると、言葉とは裏腹にそこはしっかりと濡れていた。
嫌だという割には、感度が良すぎる。
ユーリは割れ目から滴る雫を親指の腹に擦り付け、そのまま手を上下させた。
陸が快感に身を反らせた。
握り締める手に強弱をつけ、ユーリは子供を甘やかす親の様に快感を与え続けた。唇を離しても、陸の口からは抵抗するような言葉は出て来ず、甘い喘ぎが洩れるだけだ。
どうやら、こうやって擦られるのは好きなようだな。
こうやってたっぷりとキスをするのも、相手を愛撫するのも久しぶりだった。
ハルはキスをされたがったが、ユーリはそれを避けた。薄々ハルの過度な気持ちに気付いていたからなのだろうか。
恋愛感情抜きの付き合いでしかないのに、必要以上にベタベタとするのはごめんだ。
だったら、いまこいつにしつこいくらいキスをしているのはどういう訳だ?
いままでの自分の考え方から程遠い行いにユーリは思わず顔を顰めた。
こいつとだって恋愛云々は全く関係ない。ただの欲望だ。それを満たすためにこのガキに圧し掛かってるだけで、一度やったらそれでお終いだ。
「やめないと、大声出す――」
陸が荒い呼吸の合間にやっと言葉を発した。
「それで凄んでるつもりか?お前の淫乱な身体は、もっと触ってくれと言ってるが?」
ユーリは手の動きを速めた。
「言ってないっ……やめっ、でる――」
「出せよ。お前のイク瞬間を見てやるから」
「もう、ほんとに……やめて――っ!」
その言葉を最後に、陸はユーリの手によって達した。
仰け反り震える身体をユーリは思わずぎゅっと抱きしめていた。
手の中で跳ねる分身が、勢いよく精を吐き出している。
何日分溜まっていたのかは知らないが、これだけ派手に飛ばすということは、随分と溜まっていたのだろう。
ユーリは手を止め、薄暗い室内に浮かび上がる陸の気だるげな顔を見下ろすと、無意識にキスをしていた。それは唇を素早く触れ合わせただけの、軽いものだった。
頭をあげ、もう一度陸の顔をゆったりと見下ろす。キスの名残でぽってりと腫れあがった陸の唇が、呼吸を整えようと小さく動いている。
「その顔いいな」
そう口走った自分にぎょっとした。
いままで面白がるような口調でしか言ったことのない言葉だった。それなのにいまは、愛しい相手に口にするような、優しい声音になっていた。
「帰らなきゃ――」
ぼんやりと上を見つめる陸の口から零れた言葉にカッとなった。
いまだかつて、俺の腕の中にいた奴が帰りたいなどと言った事はなかった。
帰すものか。
まだ俺はイっていない。
つづく
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2012-04-15 00:02
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