はじめまして。
BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。
コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。
好きとか言ってないし 3 [好きとか言ってないし]
やっと、まともに息を吸えた。
しばし唇を解放され、陸は思い切り胸を上下させながら呼吸を整えた。
この男は気が触れたに違いない。いきなり、キスして、いつの間にかシャツのボタンも肌蹴、いったい何をするつもりだ?
いや、わかっている。このまま犯されるんだ。
どうやっても圧し掛かるこいつを押しのけることが出来ない。それもそのはず、すでに両手は頭の上に束ねられ拘束されてしまっているのだから。
ああ、でもこれがキスってやつなんだ。海が言っていた話とずいぶん違う。確か、『そんなによくもないかな』って言ってなかったか?
くそうっ!
キスだけならもうちょっとしてもいいかもって思うくらい、気持ちいいじゃないか!海の嘘吐きっ!!
ユーリの動く方の手が陸の頬を包んだ。
「か、帰らなきゃ――」
大きな声を出したかったのに、弱弱しい掠れ声しか出なかった。
「まだだめだ」
やっぱり……。キスだけでは到底終わりそうにもないので、早々にお暇したかったのに。
再び口を封じられた。陸はなんとか気持ちを奮い立たせ、ユーリの大きな身体の下で必死にもがいた。
けれどその動きが相手を刺激してしまったようで、ユーリの唇は首筋に移動し、夢中で陸の身体を味わっている。
その時、ユーリに掴まれている手首が自由になった。
それに気付いた陸は、痺れた腕でユーリを押しのけようとしたが、腕どころかすっかり身体に力が入らなくなっていることに愕然とした。
「もう、帰らなきゃ――ブッチが、待って……るぅんっ」
乳首を吸われて、陸はいままで感じた事のない快感に襲われた。
「ブッチ?女――いや、男か?」
「お、とこ」
もうやめて。乳首がちぎれちゃう。
「終わるまではそいつの事は忘れろ」
ブッチを?忘れられるはずない。
とにかくこいつから逃れ、無事家に辿り着かなければ。
「無理だよ――ふぅん」
ああ、変な声が出るし。背中が勝手に仰け反って、股間をこいつに押し付けちゃってる。絶対勘違いする。
「年上か?」
えっ……歳?確かブッチは三歳だから……。
「三十歳くら、いっ」
もうやだっ!
陸は思い切って大声を出すことにした。
この事が問題になっても、ちゃんと説明すれば進学できないなんてことはないはずだ。
もし万が一進学できなくなったら、仕方がないのでコウタと同じ高校に行くしかない。
陸は思い切り息を吸った。
さあ、いまだ。助けてと叫ぶぞ!
だがその瞬間、ユーリに巧みな手つきで股間を弄られ、大きな喘ぎが洩れる事となったのだった。
つづく
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しばし唇を解放され、陸は思い切り胸を上下させながら呼吸を整えた。
この男は気が触れたに違いない。いきなり、キスして、いつの間にかシャツのボタンも肌蹴、いったい何をするつもりだ?
いや、わかっている。このまま犯されるんだ。
どうやっても圧し掛かるこいつを押しのけることが出来ない。それもそのはず、すでに両手は頭の上に束ねられ拘束されてしまっているのだから。
ああ、でもこれがキスってやつなんだ。海が言っていた話とずいぶん違う。確か、『そんなによくもないかな』って言ってなかったか?
くそうっ!
キスだけならもうちょっとしてもいいかもって思うくらい、気持ちいいじゃないか!海の嘘吐きっ!!
ユーリの動く方の手が陸の頬を包んだ。
「か、帰らなきゃ――」
大きな声を出したかったのに、弱弱しい掠れ声しか出なかった。
「まだだめだ」
やっぱり……。キスだけでは到底終わりそうにもないので、早々にお暇したかったのに。
再び口を封じられた。陸はなんとか気持ちを奮い立たせ、ユーリの大きな身体の下で必死にもがいた。
けれどその動きが相手を刺激してしまったようで、ユーリの唇は首筋に移動し、夢中で陸の身体を味わっている。
その時、ユーリに掴まれている手首が自由になった。
それに気付いた陸は、痺れた腕でユーリを押しのけようとしたが、腕どころかすっかり身体に力が入らなくなっていることに愕然とした。
「もう、帰らなきゃ――ブッチが、待って……るぅんっ」
乳首を吸われて、陸はいままで感じた事のない快感に襲われた。
「ブッチ?女――いや、男か?」
「お、とこ」
もうやめて。乳首がちぎれちゃう。
「終わるまではそいつの事は忘れろ」
ブッチを?忘れられるはずない。
とにかくこいつから逃れ、無事家に辿り着かなければ。
「無理だよ――ふぅん」
ああ、変な声が出るし。背中が勝手に仰け反って、股間をこいつに押し付けちゃってる。絶対勘違いする。
「年上か?」
えっ……歳?確かブッチは三歳だから……。
「三十歳くら、いっ」
もうやだっ!
陸は思い切って大声を出すことにした。
この事が問題になっても、ちゃんと説明すれば進学できないなんてことはないはずだ。
もし万が一進学できなくなったら、仕方がないのでコウタと同じ高校に行くしかない。
陸は思い切り息を吸った。
さあ、いまだ。助けてと叫ぶぞ!
だがその瞬間、ユーリに巧みな手つきで股間を弄られ、大きな喘ぎが洩れる事となったのだった。
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2012-04-14 00:01
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