はじめまして。


BL小説を書いております、やぴと申します。
こちらは男同士の恋愛小説となっております。
ストーリーの関係上、性描写があります。
ご理解いただける方のみ、自己責任において閲覧ください。
実際は小説と呼べるほどのものでもなく、趣味で書いていますので、稚拙な文章ではありますが楽しく読んで頂けると幸いです。

コメントなど気軽に頂けると嬉しいです。
誹謗中傷などの心無いコメントは当方で削除させていただきます。ご了承下さい。

Sの可愛い子犬 9 [Sの可愛い子犬]

ステフと図書室にいたジョンは、普段ほとんど姿を見ることのないアストンがそこに現れた時には、心臓が止まりそうなほど驚いた。いつものように股間を弄られ、今まさに下半身を露出させられようとしていたところだったからだ。動揺しつつステフに目を向けると、その目が何も言うなと語っていた。

ジョンは客のいる部屋に連れて行かれ、父の知り合いだという男と対面した。
優しく微笑みかけるその人に、助けてと言いたかった。今すぐここから連れて行ってと言いたかった。
しかしすぐそばでアストンの目が光っていて、恐ろしくてそんなこと言えなかった。
それに言ったとしても、目の前の男が助けてくれる保証はない。
ジョンは口から出かけた言葉をすべて呑み込んだ。

アストンに言われた通り部屋へ戻ると、ステフがベッドに腰を掛けて待っていた
不敵な笑みを浮かべ近寄ってくるのを待っている。
諦め半分にとぼとぼと近寄ると、ステフに手首を強く掴まれ股の間に引き寄せられた。

「何か言ったのか?」

先ほどの笑みは消え真顔で詰問するステフに、ジョンは震え上がった。何も言っていないのだから怖がる必要などないのに、体ががたがたと震える。

「な、なにも言っていません」

僕はせっかくのチャンスをふいにしたのだろうか?助けてと言っていれば、アストンの支配から逃れ、ステフに玩具にされることもない生活を取り戻せたのだろうか?
逆らえるはずはない。アストンのおかげで生きているのだから。
兄がいつか子爵家を再興してくれるのを、じっと待つしかない。

「そうか」ステフは安心したのかジョンの手首を掴む手を緩めた。それでも離すことはなく、ジョンをもっと近くに引き寄せる。「ジョン、もう少しで思う存分二人で遊べるな」ステフはにやにやしながら、ジョンのシャツのボタンに手をかけた。

「さっきの続きしてやろうか?」ステフの指先がジョンの股間で止まった。

ジョンは返事ができない。嫌だとも、お願いしますとも言えない。ただじっと相手がどうするのか待つしかない。

「それとも自分でやるか?」

つまり、そうしろということだ。逆らえるはずない。

「あっ……あ…っ」

「どうだ?見られてると興奮する?」

ステフはベッドに腰をかけたまま、目の前のソファに座り自分を慰めるジョンを楽しそうに見ている。
恥ずかしくて顔を背けると、ステフがこっちを向けと強い口調で命じた。

ジョンは言われた通り、情けない顔をステフに向けた。嫌々している行為なのに、勝手に気持ちよくなって、どうしようもない奴だと思われているに違いない。ステフはいったい何を望んでいるのだろう。日々退屈しているのは知っている。これはただの遊びで、僕のこんな姿を見て、笑って、馬鹿にして満足するのだろう。

僕のこと、嫌いなのはわかっている。

「なにぼんやりしているんだ?」ステフは腹を立てたのか、寄って来てジョンの右足首を掴み上へ持ち上げた。
ソファに寄り掛かっていたジョンの背がずるりと滑り、お尻を突き出す形になった。

「そのまま、自分のを気持ちよくしていな」ステフはそう言って、ジョンの秘部を弄り始めた。ステフがそこに触れたのはあの時以来だ。

「あふっ…あん……あっ…」ジョンはステフに弄られ見つめられ、どうしようもなく興奮していた。

「ジョン、こっち見ろ。お前のここぐちゃぐちゃだぞ!指を欲しがってヒクついていやらしいやつだ」

そんなことを言われ、虚ろな目でステフを見るが、突き上げてくる快感をもはや抑えることができない。

「ジョン、イっていいぞ。ほら、イケよ――もっと自分の手を動かして――それとも、お前のココを激しく突いてやろうか」

ジョンは頭を左右に振り、それから間もなく達した。

つづく


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